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リハビリの窓に貼ってある旅パンフとは、逆境にあってなおめげない人の目標であり夢です。叶ったときには自分自身の足で歩き、実際に見たり聞いたりすることが出来るものです。大きな青い窓にそれは輝いて見えます。
自分で自分を支える力が少し心もとなく思える今日、一番大事なことは一人一人の日々になくてはならない今ここに在るものとしての快活さだと思いました。この旅が実現することを祈ります。
今年もキラク介護川柳にたくさんのご応募を頂きありがとうございました。年々応募数も増え、みなさまが毎年楽しみにしてくださっているということを実感しております。毎月何通もご応募くださる方も多く、日々の生活の中でキラク介護川柳を考える時間を設け、楽しんで頂いているということが大変嬉しく、光栄に思っております。
今回は、大変なリハビリや介護も、明るい希望や目標を持ち、毎日を楽しく過ごしていこうという前向きな川柳が多く目に留まりました。介護を取り巻く環境が変化していく中で、1日でも長く元気に過ごし、健康寿命をのばしていこうという、介護する人・される人両者の意気込みが伝わってきます。詠み手の頼もしく前向きな気持ちは、川柳に触れた私たちにも元気を与えてくれます。
今年は全国各地で大きな災害が続き、悲しいニュースを多く耳にします。キラク介護川柳がたくさんの方に元気を与え、励みとなる場であることを心より願ってやみません。
ご応募頂きましたみなさま、そしてキラク介護川柳を陰で支えてくださっているみなさま、本当にありがとうございました。
来年もまた、素晴らしい川柳に出会えることを心より願っております。
キラク介護川柳の部屋 運営事務局
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デイへ行くと独りではありません。仲間が居ます。いろんな出会いがあって、友人になって話し合う中に陽だまりのようなものを感じるのだと思います。
だからこそ、「おうちが好きだけど」デイへ行く、というのです。デイが今の作者に一番大きな場所であれば良いですね。そして夕方、晴れやかな顔でデイから帰って来るのを迎えてあげましょう。 -
子供にとって母の存在はいつまでたっても大きいものですが、介護が必要になった母が小さく感じられたのでしょう。いつまでも自分には絶対だったはずの母が突然小さく感じられたことに対する子のとまどいと労わりの気持ちが伝わってきます。
小さくなって待っているお母さん、早く行って親孝行してあげたい。でも会うのが少し辛いからなかなか行けません。早く行ってあげて下さいと応援したくなりました。 -
人生の四コマまんがの四コマ目は晩年です。多くの人が介護と向き合っているかも知れません。その四コマ目に作者も居るのだと。その四コマ目をどのように終えるかはまさに自分次第だと作者は言っているように感じます。
介護はするほうもされるほうも辛いものですが、辛いと言うかどうかは作者次第です。
四コマ目を描き終えて、いいまんがだったと言えれば良いですね。 -
大阪ではおばちゃん達が「アメ外交」をやっています。知らない人が隣りになった時に 「アメどうですか?」とお近づきをする。そこから会話が始まる。電車で、病院の待合室で・・・あらゆる場所で「アメ外交」は活発に今も続いている。東京の方が長い私も大阪気質はそう簡単には抜けない。つい、どうですか、と言いそうになる。アメ、私も欲しいな。ほのぼのと柔らかな雰囲気を感じる句です。
(評:鈴木ひとみ)
順不同 敬称略
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デイケアの利用者様から多数ご応募を頂きました。共に通う利用者様とのおしゃべりの中で生まれた句や、感謝の気持ちを詠んだ句が多く、ご施設でワイワイと楽しい時間を過ごされている光景が目に浮かびます。みなさまの川柳を詠ませて頂き、ほっこりと温かい気持ちになりました。
これからもぜひ、みなさまご一緒に川柳を楽しんでください。たくさんのご応募、本当にありがとうございました。