介護老人保健施設ソレイユカーマ様は、キラク大賞を受賞された須山様をはじめ、職員の方から大変多くのご応募をいただき、偶然にも団体賞も受賞されました。ご利用者からも盛大な拍手が起こり、なごやかに授賞式をさせていただきました。
須山様は、実は介護職につかれて半年。
日々、介護の仕事に邁進されています。そんな中、担当されているあるご利用者の事を想い作ったのが、この川柳だそうです。
そのご利用者は、失語症という障がいを背負っておられ、言いたいことを思うように言葉にできません。伝えたいことを伝えられないその辛い苦しみから、なげやりになってしまわれるそうです。
その方が時折、須山様の手にやさしく触れられるそうです。手を握って、なにかを訴えようとされているのです。須山様は、そんな出来事を想いながら、『言葉では 伝えきれずに 手を握る』というすばらしい川柳を詠んでくださいました。
介護をされ、ご利用者とのふれあいの中で生まれる川柳。深い味わいがあり、こころにぐっと染みわたります。詠むとその情景がふと思い起こされ、不思議とその作品に引き込まれます。現場で生まれる川柳は、たとえ使う言葉は簡単であっても、人を惹きつける何かがあるのだと、改めて感じさせられました。
また、職員の方々からたくさんの応募をいただき、ソレイユカーマ様は「団体賞」も受賞されました。おめでとうございます!山口様が、キラク川柳の募集チラシを見られ、積極的に職員の方に応募を呼びかけてくださいました。
ここで、ソレイユカーマ様から頂いた川柳をいくつかご紹介させていただきます♪
- ○亡き母と あそぶが如き 我が暮らし
- ペンネーム ビッグママ
- ○ゆっくりと 楽しく食べて ごえんなし
- ペンネーム みっちゃん
- ○人生の 大先輩に 日々学ぶ
- ペンネーム ドクロちゃん
- ○紅つけて ひなだんかざる 笑顔さく
- ペンネーム 海女
どれも、こころがほんわかあたたまる川柳ですね。次回はぜひ、ご利用者の方にも川柳作りにご参加いただきご応募くださいね。
川柳を通じて、もっとたくさんの笑顔が生まれることを願っています。