弓浜ホスピタウン様は、特別養護老人ホーム、老人保健施設、ケアハウスなど保健福祉の複合施設。桜並木に囲まれたピンク色の大きな建物を入ると、明るく広い吹き抜けにレクリエーションの楽しそうな笑い声が響いています。応対いただいたのは、理事施設長の矢倉様、通所介護責任者の島津様、そして、お面ろい川柳クラブを担当されている職員の鎌田様です。
早速、朝のレクリエーションの時間をお借りし、授賞式をさせていただきました。代表で賞状を受け取っていただいたのは、お面ろい川柳クラブを総括されているご利用者の坂本様。
今日の授賞式をとても心待ちにしておられた様子。なんと、坂本様から自作の受賞記念川柳と、こころのこもったお礼の言葉を頂戴しました。うれし涙でしょうか、坂本様の声はうるんでいます。私たちにもその涙がうつり、感動の授賞式になりました!
お面ろい川柳クラブは平成21年に発足し、以来、坂本様を中心に活動されています。活動内容は、坂本様が毎月川柳のお題を出し、そのお題を元に川柳を作成。川柳は毎月掲示板に貼り出され、ご利用者や職員・ご家族の方々が投票し、優秀作品は「弓浜デイサービス便り」に掲載されます。私たちが伺った際も、約60通もの川柳が掲示されていました。
中でも驚いたのは、坂本様が川柳一句一句に総評を記入し、作者にお返ししていること。毎月何十句もの川柳がある中、続けられているというのは本当にすごいことだと思います。また職員の方も、新聞に投稿したりキラク介護川柳のような外部のコンテストに応募したりと、ご利用者のサポートに注力されています。
ただ川柳を詠むだけでなく、自分の作品が誰かに評価されフィードバックされるというのは、とてもうれしく、やりがいがありますよね。先頭をきり皆をまとめるリーダーと、それをサポートする体制が整ってこそ、このように活発で継続的な部活動ができるのではないでしょうか。川柳のみならず、習字、合唱、ビーズなどの部活動が、非常に高いレベルで活動されていることに驚きます。ご利用者と介護職員の方々が、日々楽しみや生きがいを共有し、助け合いながら過ごすことの大切さを教えていただきました。
微力ですが、このようにキラク介護川柳が皆さまの楽しみや生きがいの一部となれば、こんなにうれしいことはありません。これからもキラク介護川柳が全国の施設様、介護をされているご家庭に広まり、こころやすらぐ休憩室となればと願っています。
お面ろい川柳クラブのみな様、団体賞の受賞、本当におめでとうございました。坂本様、これからも、お面ろい川柳クラブを引っ張り、皆さまの楽しみの源であってくださいね。