運営事務局の一句

vol.110

九十の人生重ねるいろは歌

詠み手 キラク川柳の部屋
運営事務局
飯野 葉月

私の祖父はデイサービスに通っていて、レクリエーションの書道を楽しんでいます。
昔趣味だった書道を再び始め、家でも作品を書いています。

先日祖父の家へ遊びに行くと、部屋にあった書の作品は「いろは歌」。
自分の人生を重ね合わせて書いたそうで、説明をしてくれました。

学生時代や、働いていた頃、退職後…
人生の様々な場面を思い出して力強く語る祖父は、まるで私に「人生のいろは」を教えてくれているようでした。

誕生日を迎えて91歳になった祖父。
老いていく自分を受け入れ、生活の中で小さな楽しみを見つけながら、一日を大切に過ごしているようです。

次に遊びに行く時はどんな作品があるのか、楽しみにしています。


祖父の家に飾ってある作品です。
書だけでなく挿絵も描いているのがポイント!
色の濃淡などにも気を配って描いているそうです。

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